「矢作川河口の人と風物」
矢作川と共生し、自然に親しんでいます
8月29日(金)シジミ採りのようすを見学
このページには、写真が12枚あります。
ちょうど12時ころ矢作川河口の矢作川大橋を渡りながら河口を眺めました。大きな干潟が現れ、そこでたくさんの人が何かをしているみたいです。早速、近づいてみたところ、皆さんシジミを採っていました。シジミは汽水域に生息するヤマトシジミでした。ここにいたのは地元の年配の人がほとんどでした。中に若い4家族が楽しくシジミを採ったり、子ども達と水遊びをしたりしていました。何処からきたか聞いた所、刈谷市からでした。夏休みが終わるので子どもが通園している幼稚園の仲間と来たとのことでした。どうしてここを知っているか聞いた所、中の1人が地元出身とのことでした。子どものころ家族でここにシジミ採りにきて楽しかったので子どもにも体験させたくて幼稚園の友達を誘ったとの事でした。
ちょうどこの場所に矢作川河口堰ができる計画になっていたような気がしたので、年配の地元の人に河口堰の話をしたところ、やはりこの地点が建設予定地でした。聞く所によると河口堰は必要ないと思っていたが、取りやめになってよかったと話していました。別の話として、以前、下流に大きな干潟があり、アサリがたくさん採れたが、洪水防止と船の運航の障害を理由に浚渫したためアサリが採れなくなってしまい残念であると話をしていました。
河口にある干潟やヨシ原にはたくさんの生き物が生活し、食べたり食べられたり、助けたり助けられています。それらの生き物たちは、上流の私たちが出した食べ滓(かす)などをたくさん食べて水をきれいにしてくれています。大切な干潟やヨシ原を子孫のために残しておきたいものです。

【左】矢作川河口には大きな干潟が広がっています。
【右】家族で来て、子ども達と砂遊びやシジミ採りをしています。

【左】夢中になってシジミ採りをしています。
【右】暑いので水に入りたいと言っています。

【左】お姉ちゃんと少し水浴びをしました。
【右】がんばって採ったものです。入っているのはアイハラガニ、ヤマトシジミ、イソシジミです。

【左】イソシジミです。名前はイソ(磯)になっていますが河口の干潟に生息しています。
【右】大きいのがイソシジミ。小さいのがヤマトシジミ。巻貝がヘナタリガイです。いずれも汽水域に住んでいます。

【左】ヌカエビとヌマエビはよく似ていて住む所も同じような所です。これはヌマエビでしょうか。
【右】矢作砂の上に置いた貝殻です。アサリ、ヤマトシジミ、バカガイ、アカニシです。

【左】アイハラガニが潮だまりにいました。
【右】矢作川の堤防に咲いているツルボです。毎年、同じ時期(8月中?)に草刈をするとよく育ちます。