阿久比川河口の干潟葦(ヒガタアシ)の駆除
ヒガタアシ…学名:スパルティナ・アルテルニフロラ Spartina alterniflora Loisel.)


 2011.10.20 半田市阿久比川河口で標題のヒガタアシの駆除作業がありました。作業員は愛知県の環境関係の課の職員です。
 職員はヒガタアシの特性を理解した上での作業でてきぱきと進められていました。私は傍観していましたが途中で帰宅。作業は潮も徐々に満ちてくるので完全駆除で終了とは行かなかったことでしょう。
 私はそのとき以後、一度も現地に行くことはありませんでしたが、2012.3月に入って「3/22,10:00〜再度、駆除作業をする…」という情報があり、本日(3/21)、現地の様子を久しぶりに見てきました。
 ヒガタアシのネット上のページはまだ少なく、具体性も貧弱でしたので、ヒガタアシの認識向上の一助となるよう明日(2012.3.22)の再駆除の前にアップする次第です。
2011.10.20 撮影      

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−−− 特  性 −−− 

【左】初期は丸っぽい群落を作る  【中】大人の背丈ぐらいには十分なる 【右】穂の状態


【左】1株の根本を洗った状態   【中】同左、根本の拡大   【右】1本の茎からの新芽(新茎)は4〜5本


【左】小さな群落があった    【中】同左の1株を抜いてみた   【右】同左の根の部分の拡大…新芽は多数

−−− 駆除作業の様子 −−− 

【左】稲刈りのように刈る       【中】同左      【右】スコップで地下茎の新芽とともに掘り起こす

−−− 群落の大きさと年数? −−− 

【左】河口にあった一番小さな株…着生後2〜3年後か? 【中】着生後3〜4年後か?  【右】着生後4〜5年後か?

−−− 再駆除日(2012.3.22)の前日の状態 −−− 

【左】1回目の駆除で潮が来たため根が掘り取れなかった箇所   【右】同左の近撮


【左】1回目の駆除で根こそぎ取ったつもりの箇所   【右】同左の一部拡大写真



愛知県環境部自然環境課 野生生物グループから下記のページが発信されています(2012.3.21 現在)

http://www.pref.aichi.jp/kankyo/sizen-ka/shizen/gairai/higataashi.pdf…↓

 2011年4月、豊橋市の梅田川の河口部付近において、国内で初めてヒガタアシ(学名:スパルティナ・アニフロラ)が発見され、また、続いて同年10月には半田市においても発見されました。
 ヒガタアシは繁殖力が非常に強く、分布を拡大し干潟に侵入すると、県内の自然環境に非常に大きな悪影響を与えるおそれがあります。
 県としては、この2箇所で応急的に刈り取等の駆除を実施しまたが、侵入経路が不明であり、他の場所にも侵入している可能性があります。
 つきましては、河口や海岸においてらしき植物を発見さた際には、以下の連絡先までお願いしす。(メールの場合は、画像添付2.5MB以下でお願いします。)


2012.2.22 再駆除作業日
 本日は晴れ、午前中から比較的暖かく、絶好の作業びより。作業の様子を紹介します。
 作業員:県と半田市の環境関係の職員
撮影:2012.3.22 阿久比川河口            


【左】10:00 開始         【中】土付きの株をいったんブルーシートへ→土を落として袋へ 【右】袋を堤防上へ


【左】作業の全体図             【中・右】12:00ごろ。 この後、昼食休憩。あと、一踏ん張り


【左】作業場所から70〜80mほど東地点。昨年10/20には小群落があった付近 【中】さらに河口へ 【右】河口付近
※作業場所から東方面(河口まで)は対象物は発見できなかった。5月頃発芽があるかも…ということでした