一 葉 松
すべての葉が“一葉(一針)”の松

〔前書き〕
 松の葉は、普通、1組2本(1束2針葉とも呼ぶらしい…)に決まってる。
 しかし、公園やお寺、学校などの植栽種には1組5本、3本、1本のものに時々出会う。例えば、
 ・1束5針葉…いわゆる、五葉松(ゴヨウマツ)類
 ・ 〃 3針葉…ダイオウショウ(大王松=ダイオウマツ)、テーダマツ、沖縄県の木=リュウキュウマツ
 ・ 〃 1針葉…名称不明(今回掲載する写真
〔発見への道筋〕
 過日、とある公園をフィールドとしている知多自然観察会々員が『ここの公園には葉が1本の松があるよ…』というので、早速、案内してもらった。お目当ての松が見える散策路は今までに何回も通っていたが“ふつうの黒松”と思い込んでいて近づいたこともなく、当然、葉の数をチェックしたことはなかった。
 案内された松の葉は、すべて、1束1針葉だった。(調べた限り2針葉はなかった…)
 私は初めて見たので、だいぶ、感動したわけです。
〔掲載写真について〕
 次の写真があります。※写真クリック→ビッグサイズ   撮影 2012.5.27  (※ホワイトバランス不具合で色あいが変であるが…)
  ・初めて見た“一葉松
  ・クロマツの1束1針葉 と 1束3針葉
  ・公園内に植栽のリュウキュウマツの3針葉




【左】一葉松…4mぐらい。公園が特定できないよう周囲を削除。もっとも、判る人には判るが…
【右】左の6本…黒松の1束2葉と1束1葉  右の7本…一葉松の葉(すべて1束1葉のもの)


【左】同一の黒松の1束2葉と1束1葉の拡大…よくチェックすると1葉モノがある…私も初めて見た
【右】一葉松の葉(すべて1束1葉のもの)の拡大…松の葉が“ねじって”いることを初めて知った…


【左】上の2本…一葉松の葉  下の2本…黒松の葉  【右】同左の拡大。1本でも2本分の太さ…


【左】黒松の2葉と3葉…探していたら3葉もあった  【右】同左の拡大。3葉もあってびっくり…


【上2枚】リュウキュウマツ…1束3針葉。 ネット上では1束2針葉が多い。5針葉もあるようだ…。


【左】一葉松の近撮…近撮しても1束2針にみえるものも… 【右】さらに近撮…チェックした限り2針は無し

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〔余談…新発見〕
 クロマツの2針葉との比較写真をと思って標準的な2針葉を選んでいたら、1針葉や3針葉が混ざっていた。これも初めてのことでびっくりした。ちょうど、シロツメクサの三つ葉の中で四つ葉を探すような作業だった。どんなものでも標準以外の変わりモノがあるものだと再認識(痛感)した次第でした。



 “一葉松”はネットで検索してもお目当てのヒット数が少なく、種名等色々データーが得られなかった次第です。
そこで外国でチェックすると次のような写真と説明がありました。(説明は省略) ※写真クリック→ビッグサイズ